2016年12月 YOUはどうしてモロッコへ5-昼にシャウエンを出て夜にフェズ着-@1st

次の目的地はフェズ
世界遺産の街で、いわく中世がそのまま残った街の形なのだそうだ。
100パーセントだれもが道に迷うらしく、私も次の日は公式ガイドを雇って散策予定です。グフ。楽しみ~
その前に、フェズ最大のスーパー、カルフールへお酒を買いに来ました。

この頃には私も少しづつモロッコのことを知り出すんだけど、モロッコはフランスの植民地だったので公用語はフランス語とベルベル語なんだとな。ベルベルの話はあとにするとして、故にフランス資本もモロッコではよく見かけます。 フェズのカルフールももちろんフランス資本のもと経営されているんだけど、規模がとっても大きいので駐車場からどこに行けばいいのかキョトン。 普通のショッピングモール。かなり近代化されてて今までの不便、途上国チックさと全く脳みそがリンクしない。
すると大門がすかさず手招き。俺も買うから一緒に行こうか? この頃からあれ?大門さんってちゃんと人見て目端耳端きく優しいひとかも。と思い出す私。私が困ってると思ったっつの?
本来モロッコはイスラム教なので飲酒はご法度。でもそれは表向きでみんなお酒大好きなんだってさ。そりゃ飲まない人もいるし、飲酒はそもそも法律違反扱いですからね!なのになんで売ってる?おかしくね?大門に聞くとだからお酒は買っても絶対見せちゃいけないんだそうな。 なんだそりゃwww でもこの二枚舌の適当な感じ、私嫌いじゃないなー。
大門に連れられていくとそこにはワインの山が。どうも入り口も大ぴらにあるわけではなくて、地下にひっそりあるらしい。これは…知らないとたどり着けないかも。
ゆっくり選びたいのに大門さんは俺ビールだから!ってなぜか人のカゴに入れてくるんだわさ。あ、自分の分は払うから。って。 そこは当たり前だけど私が言いたいのはバドワイザー6本を私に持たせるなーーーってことよーー!! 前言撤回だよばかやろー!!優しくねえよこいつ! 私の筋トレはこんな場合の為に備えてる訳じゃなーいっ!←ちゃんと持てちゃってるけどww
大門にワインのオススメをきいても、あーこれ白だよ?ですって! 白だよって私がきいてるのはそーいう意味じゃねーーー?! 私の英語がまずいのか? イヤイヤ、お酒の話以外はたいがいに話せてるし…こやつ、まさかのKYさんですかーー? と、謎の生き物に見えてきた大門。 これからは買えないよ〜のセリフを本気でまに受けてワイン10本程度を購入する私。流石にその量に大門もレジのねーちゃんもドン引きだったらしい。レジのねーちゃんが大門にやたら食ってかかってたもん。大門は「こいつ見た目によらずBBAだから〜」みたいなことを言っていたような…
買い物を終えて車に戻る時に私がグッドショッピングだなーって言ったら大門、グッドショッピング?いいねその言い回し。お前はお酒買えたらグッドショッピングなんだ、あはははははは。と、突然つぼったらしい。その感性、マジわかんねーけどけど、…なにやら突然カワイイでないか、こいつ。
さてさてホテルにはいってちと夕飯まで休憩。 早速部屋でワインをのんでしばしおちつきます。

実はこの時点でも全くお腹は空かないし腸が動いてないのがわかるくらい。 全く食べたくない。 けれどもせっかくモロッコに来たんだから病発動です。
大門に「今からフェズ行っても夕飯自力で食べるの大変かもよ?予約しておく?」と聞かれてめんどくさいのでレストランの手配をお願いしておいたところ、流石大門、選ばせるでもなく(勝手に)予約したレストランは簡単なモロッカンコースのみのお店に連れて行かれましたとさ。


さすがにコースは食べきる自信がないので単品で!ってお願いしているのに全く話が通じない(泣きたい)。ならばと単品チョイスは諦めて、少しでも負担を軽減するために全力デブな私ですが、ベジタリアンだから野菜だけ持ってこいと懇願します。
もうほんと、まともに食事の量すら思い通りにならない現実に本当は少し泣きそうだったけど、料理を一口いただいてわたしのご機嫌大復活!
味は異常にうまい!
野菜だけなのにやたら味が濃くて出汁を感じるんだわ。 うますぎ!しかも味が似通ってない。塩味は絶妙。参りました!
もう少し体調良い時に食べたかったなーなんぞ思いながら 食事を堪能していると視界に突然デブめモロッコメンズを発見。目があったところで謎挨拶してきやがります。 もちろんわたくし得意の感じの悪さを醸し出してシカッティングしたところ、まさかのウェルカムマイホテルとかいいやがって思わず目が点( TДT) !
オーナー様ですか。 どうも明日の朝ごはんはこっちで食べろっていって。???あー納得。私の泊ってるリャドとこのレストランはオーナーが同じなのね?だからこっちでたべろとな。ハイハイ。 内容も理解したところ、つかめんどくせえなあと思ってとっとと飯食って部屋に戻ろう!食事を加速し出したところで!いきなり肩を叩かれて掴まれました!ピギャー
…振り返ると出ました大門!!
凄く顔が近いっす。 今オーナーから聞いた?大丈夫だよね?明日の朝ごはんの場所、間違えちゃだめだよ。
ってお前どこにいたんじゃー!
あたりを見回すと、私のレストランの真横が枝垂で仕切っただけのバー発見。おま、おま、ずっと隣のバーにいた?
ま、食事楽しんでねって捨て台詞を吐いて大門はすかさず隣のバーでさっきのオーナーと楽しく飲み会しておったでゴンス。
それから私も自分の食事が終わるまで、隣の大門の喉ちんこ全開のでっかい声をBGMにフェズの夜を過ごしたものでした。
不意に大門の声が聞こえるそのたびに、あたしゃ謎にドキドキしちまって大変でござんした。 大門が隣にいる…ドキドキ。なんだろ、この感情。これはまさかの恋ですか?恋ですね?…大声でビックリしてますね(こっちが正解)! 旅がすすむに連れてこの大門、私にとって重要な役割を果たしてくるのはもうちょっと先のことになるんだけど。 この日の夜は久しぶりにいろんな意味でドキドキさせてくれてホルモン療法ありがとう!くらいの気軽さで眠りにつくのでした。
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