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2016年12月 YOUはどうしてモロッコへ7-古都フェズを公式ガイドと散歩したった-@1st

フェズは公式の日本語を喋れるガイドさんを雇いました。日本の京都と同じような位置付けと言われるフェズ。京都と違うのは碁盤の目のように道が理路整然としているのではなく、Google先生のお導きも役に立たないほど道が入り組んでいて地元民でもあっさり迷うとかいう、誰得の設計とのこと。

なので時間の限られた観光客ならば、公式ガイドを雇うことをツアーエージェントに勧められたのでそこは提案に乗りました。日本語を話せる公式ガイド(もちろん現地モロッコ人)はかなり少ないので予約は早めにした方が良いと言われて1ヶ月以上前には手配をお願いしたような、、、ガイドさんの名前はサディキ。たぶんダリジャ(モロッコアラビア語)で友達って意味。そんな素敵な名前を名乗る彼はとても礼儀正しい人で熱心。博学でした。聞くところによると昔鳥取大学に留学していたとのこともあったみたいで、終始ジェントルな態度に逆にめんくらう私。。

↑散策の様子の写真。サッディキさんのガイド内容はとても丁寧でした。でもでも、贅沢言っていいっすか?サディキさんの日本語は、、、意味は通じるんだけど、日本語として聞くには違すぎる発音が多すぎて逆に聞いてて疲れるという、ガイドとしては申し訳ない。残念な日本語クオリティとしかいえなかった。いや、もちろん雑談なんかには全く問題ないレベルでむしろ流暢とも言ってもいい。でもガイドって結構歴史的な難しい話も多いので、普通の日本語でも正直わけわかめなところもあるのにそもそもの日本語が怪しいって自分でもびっくりするくらいストレスでした。みなさん、モロッコの日本語ガイドは、当たり前ですが日本人のそれとは違いますよ〜

でも、でも、、、、それだけじゃなく…なんか楽しくない。ってもう気が付いてますよその理由なんて。ここに大門がいないからですよ。薄々この自分の心境の変化に気が付きながらも、どうしても認めてはいけない予感もして(これだからマジっぽ)なおさらモロッコ、今ここにいるフェズ観光に夢中になろうとする私。

皮の生産地(モロッコではこの皮生産のことをタンネリと言います)も見学して、素敵革ジャンを日本円で約9千円くらいで購入してホクホクしたり。(サディキにはそれでも「ちょっと高いね」と言われる…謎の適正価格)

↑いろんなブログで見た通り、強烈に臭くてミントの葉っぱを、どんな美男美女でも鼻に突っ込む。というのは本当でしたwww突っ込んでも臭えもんはくせえwwwそしてどんだけ時間をかけても決して鼻がバカになってくれないほど臭さは強烈でした。。。

食べたことのないサボテンの実も食べさせてもらったり(もちろん別料金)、カラウィンモスク(確かイスラム教を学ぶエリート学校、、、だったかな?)をはじめとした遺跡建造物も丁寧にガイドいただく、ランチ(下の写真)もいいとこ紹介してくれる、スパイスを買いたいといえば一緒にお買い物サポートをしてくれたりなどなど、観光としてはパーフェクトだったのではないでしょうか?いや、これはやっぱり初めてのフェズ、日本語ガイドさんいるとやっぱり旅を安全に楽しめること、間違いない。

でもね、正直疲れた。

サディキさん、ほんとに真面目だった。

事実、ガイドはお客を連れて行くとマージンが入るんですよ。だから正直旅行客はなんでも現地プライスより高めにお支払いとなる運命なんです。私はそれも含めて「旅の費用」だと思っているので、法外なぼったくり以外はわかっていても普通になんでもお支払いは言い値でします。

それでも、彼はこういうのです。受け取ったマージンを私に返しながら

僕は日本で本当に良くしてもらったから、ここでは僕が真心込めて日本人のみなさんにお返ししたい。

感動するってこういうことを言うのね。きっと。なんかいろんな感情がグチャまぜになった瞬間でした。無意識に私は「モロッコ人って貧乏で発展途上国でだから金に汚い」認定していたことに気が付くし、「だから人に優しくなんてできない。」「なんならちょっと可哀想」って思ってた、ある意味自分の中の差別的な発想があることを突きつけられると同時に純粋に彼の行為に感謝した。本当に可哀想なのってむしろ私?え?どういうこと?

と、感激している真っ只中の私にね、サディキ、、、、私に連絡先渡してきやがりましたよ…

これは私にはすごくがっかりだったんです。彼の意図は分からないけど、旅の一コマでこの経験を大事にしたいと思っていた矢先に私の日常にぐぐぐっと入ってくる感じがすごく生々しく感じてしまって。サディキの「この人(私)から日本の何かを得たい」という本音が見えたことで、自分のさっきの感動にケチつけられたみたいに思ってしまった。完全にこれは私の感じ方の問題であって、彼のせいではないんだけど。わかってる。わかってるけど、やっぱりモロッコの人の逞しさになんとなくついていけない気もしつつ、でもそこに憧れる思いもありつつねえ、思ったことが「私のこの感じたことを、大門ならどう話を聞いてくれるんだろう」

ここまでくると、もう自分が大門に急激に傾き出しているのは否めなかった。後ろめたいの一言。そりゃそうだ!てめえにパートナーがいるから当たり前なんだけど、なんかなんか、紅緒さん、もうそろそろ初老で「外人」「年下」「浮気」というトリプルお初を体験っすか?

いやいや、サディキのねっとりガイドに疲れただけっしょ。その対極でしかない大門のが気楽だもんな、紅緒さん。

とにかくお腹の調子が悪いは継続中だったのと、実はめちゃくちゃ歩いたフェズ散策のせいで(足元も悪いので運動靴は必須ですよ)帰るとサクッと寝ちゃいました。時間は18時。…やばい。普段なら寝られる時間じゃない。ガチの体調不良ってやつですな。

翌朝のお目覚めは7時過ぎ。早く寝た割には意外や遅起き。いやーよく寝た!でも全然調子が戻ってない(悲報)!

乾き切らない洗濯物にドライヤーをかけるもののそもそもドライヤーの風量がまるで微風でイライラしてると…とっとと出発時間到来。やべー。遅刻や。泊まった2階の部屋から見下ろせる待ち合わせ場所のロビーを見ると、、、大門おらず。一旦は謎にホッとするも、今までの時間きっちり大門がいないはずもないかも…居ても立っても居られない心境に疑問を持つこともなく、私は部屋を出て階段を駆け降りてロビーを見渡したのでした。

おはよ〜

まさかの背面からの大門のグッドモーニングコールが!わたしの部屋から見えない死角のソファでやっぱりちゃんと時間通りに待機してくれてたみたい。もうモーニング大門を拝めてお腹いっぱい😍な気分だったけど、大門に勧められるままに座った目の前にはどんどん朝食が並びます。

ドドドドドドどーしよー。具合も悪いし背中には大門。いろんな意味で食が進む気もしないけど、なぜか弱っていることも知られたくなくて、いかにも朝食に舌鼓を打ってるていを出しながら横目で大門の動向をガチガン見!!あ、はい。スマホに夢中でしたか…って、てめえ、私にはまじでなんの興味もないんだな。(当たり前)

と、盗み見大門と朝ごはんを堪能したので、大門に声かけます。今食べ終わったから急いで支度するわい。と伝えると

いいよ急がないで。待ってるから。

ってなにこれなにこれ!!!んな怖い顔でいうこと甘いわwwwwって甘いってなんだ!紅緒!しっかりしろ!!

この日のフェズは雨こそ降らないけれども極寒。

チェックアウトをして大門と再度合流。車に向かうとき外に出るとやっぱり寒い。昨日買った革ジャン出そうかなーでもパッキングした後にまた荷物いじるの嫌だなーなんてぼんやりホテルから大門の車に向かって歩いていると、

(私の肩を抱きながら!!)寒いかな?大丈夫??

ぎえええええええええええええ!!!!!!(昇天)

この人やばいな。女の扱いがさりげなくうますぎる。これがこの国のスタンダードならば、モロッコレベルおそるべし。スキンシップが多いのは予習済みだけどこれはやばいわ。
もう、完全に大門ファンに成り下がっている!!!ぎょえ、認めたくねえ、まじで認めたくねえ。

実はこの日、サハラ砂漠までひたすら移動の日だそうな。
砂漠のホテルで一泊してから次の日ラクダにのってまさにサハラ砂漠のど真ん中でテント一泊します。これがやりたくてアフリカ大陸くんだりやってきたんだい!なのに、なんつーか、今日は移動=大門との時間多め。な事実に鼻息荒いわ!!

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